まつりと文化のある暮らしへの提案:祭り休暇等の導入を推進
工芸王国いしかわの伝統と革新、新しい文化のかたち。
伝統の祭りを後世に伝え、世界に通じる文化芸術を育みます。
あらゆる変化のスピードが早く、先が見えない時代。
一見非効率に見える人間の嗜好性は、人工知能化されずに生き残っていくと言われています。論理的な説明ができない非合理的で、非効率的なものの最たるものは、伝統工芸であり、祭りであると思います。わたしは若いときに、宮大工として修行をしていました。変化の時代において、変わらないものの価値はかえって高まっていきます。
私たちの石川県は工芸王国として知られ、特に能登地域は「祭り」の多いところです。それは、伝統を守るために絶えず革新をし続けてきたことの証でもあります。しかし一方で、このような祭りや伝統産業の存続が危機にさらされていることも事実です。昔と同じやり方では守りきれない。大切なものを変えずに守っていくために、変えるべきことを大胆に変えるのです。たとえば、祭り休暇を導入しやすくする。そんな独自性のある施策で、先人たちが守り継いできたふるさとの誇りを未来へとつなぎます。